活動・事件紹介・弁護士コラム

核兵器禁止条約発効

2021/01/26
 本年1月22日、「核兵器禁止条約」が発効しました。核兵器の非人道性を告発し、核兵器を違法化する初めての国際条約です。
 
 ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャ、ノーモア・ウォー――この人類共通の悲願をスローガンに進められた世界の反核平和運動は、2017年7月7日、国連での「核兵器禁止条約」採択に結実。これには、筆舌に尽くせぬ苦難を経験した日本の被爆者(ヒバクシャ)のみなさんの取組みが大きく貢献しています。批准国が50に達した昨年10月24日から90日を経過した1月22日、ついに発効に至りました。
 
 この条約は、核兵器の開発、実験、製造、取得、貯蔵、移転、使用等々、核兵器にかかわるあらゆる行為を禁止しています。使用はもとより「使用するとの威嚇」も禁止されますので、 “核抑止力論”はもはや国際規範に反する違法な立場となります。唯一の戦争被爆国である日本こそが、アメリカの「核の傘」への依存から脱して、この条約に参加し、「核兵器のない世界」の実現に向けてイニシアチブを執るべきです。

 1月22日は、核兵器廃絶運動を進めている市民団体が合同で、この「核兵器禁止条約」発効を祝うとともに、日本政府が条約参加に踏み切るよう世論喚起の取組みを強める決意を表明して、宣伝行動を行いました。

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