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イタイイタイ病発生源 植栽専門立入調査を行いました

2017/06/26
 2017年6月24日,当事務所から,西山弁護士(イタイイタイ病弁護団発生源対策主任)と丸山弁護士(イタイイタイ病弁護団発生源対策担当)が参加し,イタイイタイ病の加害企業に対し,植栽専門立入調査を行いました。
 
 当事務所は,1968年,イタイイタイ病訴訟弁護団の事務局事務所として誕生しました。以来,一貫して,49年間,イタイイタイ病に関わってきました。
 イタイイタイ病は,神岡鉱山の加害企業が神通川上流に排出したカドミウムが原因で発生しました。
 被害地域住民や弁護士等は,イタイイタイ病訴訟控訴審で全面勝訴判決を獲得した翌日,東京の原因企業本社に臨み,11時間に及ぶ交渉を行った末,「公害防止協定書」,「土壌復元に関する誓約書」,「イ病の賠償に関する誓約書」の3つの文書を獲得しました。
 「公害防止協定書」では,被害地域住民や住民が指定する専門家による加害企業施設に対する「立入調査権」が認められており,被害地域住民は,この立入調査権に基づき,協力科学者や弁護団とともに,実に45年にわたって,原因企業施設に対する立入調査を行い,自ら,発生源対策を行ってきました。このような住民自身の粘り強い活動により,現在,神通川のカドミウム濃度は,自然界値にまで回復し,まさに清流がよみがえったのです。
 もっとも,加害企業は,現在も神通川上流で操業を行っており,カドミウムの排出はなくなっていませんし,汚染土壌はほぼそのまま残っているなど,再汚染の危険は今でも残っています。ですので,住民は,協力科学者や弁護団とともに,神通川の再汚染を防止するため,現在も,発生源対策を継続しているのです。
 2017年6月24日の植栽専門立入調査では,被害地域住民,協力科学者とともに,神岡鉱山の露天堀跡地などはげ山になってしまっている部分で行っている植栽事業の状況について調査を行うなどした上,加害企業と質疑を行うなどしました。
 
 当事務所は,今後も,イタイイタイ病弁護団の事務局事務所として,発生源対策等様々な活動に取り組んで参ります。

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