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第39回医療問題弁護団・研究会全国交流集会in東京に参加しました

2017/10/30
 2017年10月27日,28日と東京で開催された標記の会に,青島と春山が参加しました。この会は,患者側で医療問題に携わる弁護士が年に1回集まる学習会です。
 一日目は,高齢者特有の症状・疾患についての関寛之医師の講演及び弁護士の発表,「医療と人権活動・41年間の関わり」と題する鈴木利廣弁護士の講演でした。特に鈴木弁護士は,医療事件への関与が単に紛争処理の側面だけでなく人権擁護・社会改善の意味を持つこと,種々の手続を駆使・工夫してきたことを述べられ,また,薬害肝炎原告の方の「自分のことなら諦められる,人のためなら頑張れる」という言葉を紹介されていて,大変感銘を受けました。
 二日目は,弁護士による問診義務違反の分析の発表がありました。分野ごとの問診義務違反の事例分析をしていて,患者自身や家族から,かなり突っ込んだ問診をすべきとの判断がされているケースもあること,とはいえ判断枠組みに一定の傾向があるわけではなく,疾患や状況によることが述べられ,また会場から,問診の経緯の事実認定が困難であることやこれまで患者側が問診義務違反の主張が積極的に行われていなかった面もあるのでないかとの指摘がされていました。
 一年に一度の学習会ですが,毎回興味深い報告がされており,参加しがいのある会です。来年は,鳥取で,医師の労働環境を取り上げる予定とのことです。

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