活動・事件紹介・弁護士コラム

小さな文字への注意

2026/02/20
 私たちの生活の中には、気づかないうちに契約が成立してしまう場面が多くあります。例えば、テレビでサブスクを利用していた際、画面の隅に小さく表示された「アップグレードしませんか」という文字を深く考えずに押したところ、初期設定のカーソル位置のまま「はい」を選んでしまい、意図せず契約が変更される、そんな経験をされた方もいるかもしれません。実はこれは、私自身の体験です。
 
 一般に、利用者がボタンを押した以上「承諾」したと扱われ、契約は有効とされます。ただし、表示が極端に分かりにくかったり、利用者が誤解するような仕組みになっていたりする場合には、事業者側の説明の仕方が適切だったのかどうか、問題となることがあります。重要な情報を小さな文字で示し、実質的に選択の余地を奪うような方法は、望ましいものではありません。
 
 便利さの裏には落とし穴もあります。もし納得いかない契約変更があった場合には、契約内容や手続の案内をよく読み直し、取り消しや変更ができるかどうか確かめることが大切です。私の経験が、みなさんの「小さな文字への注意」のきっかけになれば幸いです。

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